Life Style | Yadokari

築150年の古屋敷に縁あって改修しながら10年間住むことになりました。その暮らしを紹介する宿借日記です。
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水道設備の岩元さん

改装中の出来事ですが、僕は水洗器具に悩んでいました。
どれも適当なものが見つからなかったのです。
オーソドックスな器具はあと一歩。
デザインされた水洗は金額は高くなるし、格好良過ぎて合わない。。。
そんなときは身近で現物が見れる行きつけのホームセンターへ(笑)。
やっぱりこんな感じかなと選んだのは、
本来壁の中に埋まっている配管やバルブをむき出しにする案です。
特に蛇口は平成カランのエアー用が綺麗なものがあったので代用してます。
問題は、水の出具合が広がるところです。

アイデアは固まったけれども、実現するのに自分の頭ではなかなか難しい状態。
そんなときに、トイレ・風呂場の配管工事をされていた岩元さんに相談しました。
岩元さんは、いつも作業を黙々とされる方ですが、
僕が暖をとる為にロケットストーブを作っているときにも
興味を持ってアドバイスをくれていたので、こういう面倒なことにも
楽しんでくれると核心をもっていました(笑)。
まずはこんな事がしたいというラフスケッチを書いて思いを伝えると、
それに応えてくれて、忙しいのに売り場で部品のシュミレーションに
付き合ってもらいました。
相談するまでは自分で工事をするつもりでしたが、
これは無理だろうと判断して、全て岩元さんに託す事にしました。
配管を閉めて垂直を合わせていくことがどれほど難しいことか知らずに
相談してましたが、作業をみていて餅は餅屋だと実感。

現代の家ではこのような配管はほとんど塩ビのチューブで済ませてしまうので、
組み立てる技術をもった人が若い世代でいなくなっているそうです。
ものづくりの現場はヤバいですぞ!

手間暇かかることに面白がってくれた岩元さん、本当にありがとうございます!
水道の問題が起こった時に頼れる人が出来ました〜。


スケッチをかいて、FAXでやり取りをしたもの。


現場でのシュミレーション。


出来上がり。手前の蛇口は屋敷にあったもので代用。使い勝手を確認しながらこれから変えていく予定です。
カスタマイズする面白さと、この水洗器具への愛着はひとしお。


カクダイの平成カラン。水がこんな感じで出ます。蛇口の中に金具と入れたらいいと前田くんからアドバイスもらってますが・・・、
まだ実践できてません。

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