4月24日より、京都丹波ギャラリー白田で、「ミエルかみ」が始まりました。
かみについて4人の表現者が思い描き、それを紙漉思考室 の前田さんが漉く。
それぞれの作品が空間に溶け込み、手漉紙の内在する魅力が引き出されていました。

この「ミエルかみ」は僕も作家として参加していて、1年間ほど前からじっくり進めてきたものです。
主催の石井すみ子さんは、福岡・佐賀に度々足を運ばれ、この会にご自身を捧げられていました。
僕はというと、中々作品のアイデアは生まれず時の経過とともにプツプツと湧いてきて、
ギリギリになって沸点に達し出来上がりました。

初日から3日間ギャラリーに滞在。
井口 和泉さんの食のワークショップやCOSMIC WONDERと工藝ぱんくす舎による水会は、
それぞれにとても素晴らしく、福岡に帰ってからも心の中に幸福感が漂っています。
遠方から来てくださった方も多く、会場で色んな方と会話できたことを嬉しく思い、
ミエルかみに参加させて頂いたことを心から感謝しています。

手漉和紙の未来を前田さんと5年ほど前からずっと模索していますが、「ミエルかみ」は一つの転機となっています。
作品の制作にあたっても神経をすり減らしていましたし、水会でも大役を任されて前日まで憂鬱そうでしたが（笑）
それでも素晴らしい完成度で仕上げ、本番の強さを見せつけてくれました。
かみも空間もぜひその場で見て感じていただけきたいと思います。
展覧会は、5月10日（日）まで開催されていますので、ゴールデンウイークにぜひ足を運んでごらんください。よろしくお願いします。

ミエルかみ　
2015年4月24日（金）－5月10日（日）
5月7日close 11:00 －18:00

ギャラリー白田　〒622-0233 京都府船井郡京丹波町森山田7
Tel 0771-82-1782

今回のミエルかみに参加し刺激を受けたことで、表現者としての欲求が生まれてきたようです。
自由に手が届くことがあるでしょうか。