「玄菜」ブランドづくりのはじまり
山口県下関で健康食を宅配する事業を展開される「玄菜」。
創業者である縄田明弘氏は、東京でモデルやカメラマンとしてクリエイティブの第一線で活躍されていましたが、
不養生がたたって40代で余命宣告を受けたことによって、
生活の見直しと食事の力で病気を治そうと取り組まれたことが「玄菜」の始まりです。
ご本人が糖尿病を克服されたことを機に、地元で体調不良に悩む方へ体に良い食事を届けたい一心で、
手探りで健康食の宅配に取り組まれたパイオニアでもあります。
その後、30年間「命」を全うされた明弘氏の想いを継がれた2代目の健三さんは、
時代の流れによって、地域にもライバル業者が乱立する中、
改めて玄菜の「暖簾」を見つめ直す必要性を感じ、ブランド見直しのご相談をいただきました。
まずは、ブランド作りに大切なコンセプトワークを行いプランを立て、
ロゴデザインの見直しと情報発信の為のウェブサイトとリーフレットの制作をすることに。
コンセプト=生と食と
玄菜では、日本で一番美味しい食事ではなく、「毎日食べたい食事」を心がけています。
そして素材を厳選し、特に野菜には力を入れて、特定の生産者とタッグを組んで「玄菜畑」を作り
農園と調理場が真っ直ぐ繋がり、きちんと経済が回る仕組みづくりに取り組まれています。
生きるために大切なのは、生命みなぎる食にあることを知る玄菜ならではの「顔」とは何か?
その点を軸としてシンボルとキャッチコピーを検討していきました。
マークのモチーフにしたのは、一枚一枚葉で命を包んでいるキャベツ。
書体は、体にも心にも優しい玄菜の味のような文字にしたくて、
オリジナルの明朝体を一から作り込んで制作しました。
ウェブサイト
今回初めての試みで、ウェブデザイナーの鐘江さんとチームで制作を行いました。
ディレクションと撮影をSYUで、デザインとhtml化は鐘江さんでと役割分担を。
ウェブサイトに対する固定観念のない捉え方で、制作から提案まで色々と刺激的でした。
やっぱり餅は餅屋ですね。
ウェブサイトには宅配サービスとは別に、MARKETという玄菜で扱う食材やお惣菜を販売する
オンラインショップも設けています。これは遠方からでも注文できますのでぜひ、チェックしてください。
玄菜公式ホームページ
GENSAI MARKET(オンラインショップ)
リーフレット
ウェブサイトと並行して宅配の注文書付きのリーフレットもSYUで制作。
サイトのデザインを踏襲し、コンセプトを伝え注文をきちんとできる紙媒体へ。
これまでのご縁にある方に配布され始め、早くも新たなオファーの話が舞い込んでいるという
嬉しい知らせも入ってきました。
これからの玄菜の動向に期待しています。
最後に、玄菜の縄田さん、ウェブデザイナーの鐘江さんと両氏のご縁を結んで頂いた
STUDIO YOの溝口さんに心から感謝します。
クリエイティブディレクション_前崎成一
WEBデザイン・html化_鐘江隆典
ロゴ・名刺・リーフレットデザイン・写真・コピー編集_前崎成一
Nov. 2017