中本扶佐子「綿ー糸ー布」
この度、父の企画で中本さんの展示会を、福岡書芸院の一階のアソビドコロ「寸時」で催します。
中本さんとは長いお付き合いで、布の展示会のDMをデザインさせていただいたり、
以前テキスタイルのデザインをして、中本さんに織っていただくという
無謀な企画を立てたり、僕自身の個展をした時にもご協力いただいたりしました。
中本さんの布には自由を感じます。大らかで優しく強い。
それは、中本さんが綿から育て(全ての綿を作られているわけではありません)、
糸に紡ぎ、図柄を考え、草木で染め、織っていくからでしょうか。
それだけではなく、これまでの様々な経験が暮らしにも布にも現れているように思います。
職人さんというより、アーティスト。
多くの方に、中本さんの布を手に触れて観て頂きたいです。
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中本扶佐子さんは日本でも有数の絣作家の一人です。中本さんの布の魅力は思いついたことを形にする技術の素晴らしさと、中本さん自身の日々の暮らしの豊かさにあります。沢山のいいものの中から、ひょいとつかんで形にする感覚はなんとも楽しいものです。
中本さんの布に惹かれてわたしも書の軸を色々作らせてもらいました。そんな作品を一緒に見てもらおうとこの催事を企画しました。また中本さんの布を多くの方に見てもらいたいと、来年の五月には『書展「織るて書くて」中本扶佐子と共に』という展覧会をアクロス福岡で開催します。その前夜祭のような催しです。見ていただければ幸いです。
福岡書芸院 主幹 前崎鼎之
中本扶佐子「綿—糸—布」
2017.10.9mon—15sun 11:00—18:00 会期中無休
会場:寸時(福岡書芸院1F)
〒816-0943大野城市白木原5-1-27 Tel 092-573-5753
タイトル文字_前崎鼎之
アートディレクション・写真・デザイン_前崎成一
Sep. 2017