Life Style | Yadokari

築150年の古屋敷に縁あって改修しながら10年間住むことになりました。その暮らしを紹介する宿借日記です。
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生と死と

森のそばに住んで早2年。自然に対する考えに変化が現れてきました。
それまでは、リフレッシュできる非日常の場でありレジャーとして見ていたものが、
その中に身を置くことで本来自分が生き物であることを自覚するようになっています。
この自然に生かされていると心から思います。

虫や動物とも一緒に棲んでいると、色んなところで死に直面します。
うちのハンターのモモは、雀が大好物で捕まえては一通り遊んだ後に
一気にバリバリ平らげます。モグラやネズミは遊んで殺してそのまま放置。。。
この時期は夜になると部屋の明かりで、窓ガラスには蛾や小さな虫がビッシリ。
それを狙ってヤモリが集まってきます。
昨日は、蛇が雨蛙を丸呑みする場に居合わせました。
飲み込まれる最期まで生きて逃れようとする蛙の姿が目に焼き付いています。
子供達も一緒に立ち会うことも多く、「可愛そう」とこぼします。
それでも、蛙の命は蛇の生きる力に変わったことを、そして鳥や豚や魚や米や野菜もまた
毎日いただいて僕らの力になることを伝えてみます。

普段、お店に行ってお金を払えば動かない食材が手に入ります。
なんだか体にたくさんチューブがつながっていて、
自販機のように選べば、水や食べ物が供給され生きているみたいな。。。
そんなことを朝っぱらから考えて、ご飯を炊くことにします。
 

今の世の流れ、いのちの尊さを感じずにはいられません。
 

2015年7月24日

 

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