Life Style | Yadokari

築150年の古屋敷に縁あって改修しながら10年間住むことになりました。その暮らしを紹介する宿借日記です。
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古民家暮らし、おしまい

夢の田舎の古民家暮らし。
定期借款で10年の契約をしたものの、4年と半年で出て行くことになりました。
こんな結果になるとは思ってもいなかったのですが、仕方がありません。

主な原因は湿気によるカビのアレルギーと、
通常の仕事をしながら、広大な建物と敷地の管理・薪の準備などのオーバーワークです。
(オサレなライフスタイル〜みたいなものはなかったし、のんびりほっこりな日々もなかった。)
無知で楽しみながら突っ走っていたんですが、だんだん足が前に進まなくなり
完全にうずくまってしまいました。
思いっきり体当たりしてやりきったので、綺麗さっぱり諦めて次に進もうと
気持ちは切り替わっています。
ただ、引っ越すことによって猫との辛い別れもありました。
無鉄砲にいろんなことをしたツケです。本当にゴメンよ。。。
引っ越しはしたものの、数ヶ月は仕事場として利用しながら、
家を閉じる片付けもしていきます。
最後の薪ストーブも楽しまなくてはと、贅沢にデスクをストーブの前に置いて仕事しています。

この家での4年半は、遠い異国を旅していたように数えきれない経験をしました。
自然や日本建築が時に惚れ惚れするほど美しく、時に残酷だったり、
深く沈みどうにもならない壁に直面したとき、今まで出会うことのなかった人の考えに触れたり、
支えになってくれる人たちがいてくれたりとご縁をたくさんいただきました。
ほんの些細な変化にいちいち喜んでいます。
この家で一緒に遊んでくれたり助けてくれた方々に心から感謝します。

夢の暮らしを諦めてから、体質改善の効果もあって体調は回復へ。
おまけに、赤ちゃんまで授かりました。あれは仮病だったと、笑い話になってます。

最後に一言、あぁ〜〜〜古民家お腹いっぱい。

2017年11月25日土曜日

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