年賀状2014
紙漉思考室の年賀状を今年も制作させていただいました。
今回の手漉き和紙は、紙をベンガラ(グレー)で染めて、
そこにデザインした型の上に黒土を乗せる手の込んだものを企画されました。
このベンガラのグレーは本当に綺麗な色で、前田さんのブログにも書いてありますが、
しなくてよい一手間のおかげで、通常より濃くあがってます(笑)。
でもこれはこれで良く、壁紙に使うと和でも洋でも馴染むと思います。
また、黒土でつくる模様は、紙漉思考室のオリジナルブランドマークに
3本直線をたしたものを型をつくり、そこへ土を落とし込んでいきます。
あいにく、ブランドマークの手書きラインと直線ラインの比較を意図した模様でしたが、
その差がほとんど分からない結果になっています。これも勉強ですね。
それでも土で模様を作れるというのも、紙漉思考室の技術ですので
面白いアイデアがあれば、前田さんへご相談ください。
この土で模様をつくる和紙の特徴として模様が色褪せないという点です。
模様を作る型は、イラストレーターで作成して入稿できます。
ただ2mm以下の細い線は表現出来ません。また大きな面に土をのせるとムラができます。
あとは模様によって色んなハプニングが起こるかもしれませんが、
そんな事も前田さんと一緒に楽しんでもらえそうな方は是非工房へ(笑)。
和紙の印刷には活版印刷が栄えますね。
手透和紙_前田崇治
デザイン_前崎成一
Dec. 2013