工芸新聞タタター創刊号
2015年4月に独華陶邑・Gallery白田によって、工芸新聞が発行されました。
名はタタターと言います。サンスクリット語で如、真如、あるがままを意味します。
石井すみ子さんから工芸新聞タタターのお話しを頂いた時から、
どんなものができるんだろうという読者の楽しみと、
険しい道のりになるであろうなと制作者の覚悟をもって臨みました(笑)。
創刊号は、紙と木について。
直人さんとすみ子さんが選ばれた4人の工芸に対する記事。そして韓国の手漉き工房の取材と
読み応えのある内容です。
様々な視点から語られる工芸は、「工芸とは何なのか?」とはっきり言えないでいる自分にとって、
ひとつの物差しとなる新聞です。
韓国の取材にも同行させていただきましたが、すみ子さんの記事を読んで
「あの場所でこんなことまで感じ取ってあったのか…」と受け皿の深さを知りました。
自分には何が見えていたんだろうかと泣き崩れてしまいそうです(笑)
日常のひとつひとつの積み重ねが、物の見え方楽しみ方を変えてくれのかもしれません。
この工芸新聞はA4サイズ16ページで文章は英訳もあります。
難しい表現の言葉の翻訳もとても面白いです。手がけられたのはベンジャー桂さん。
創刊号の表紙には、紙漉思考室の前田さんの和紙が使われていて
印刷は直人さんの木版を活版機を使って白いインクで印刷したり、
本文は孔版印刷で様々な難題に楽しんで応えてくださった文林堂の山田さんの存在がありました。
山田さんとのご縁結びをしていただいた中川たくまさんに感謝です。
この工芸新聞「タタター」をお買い求めされたい方は、SYUでも販売しますのでお問い合わせください。
税込み1080円
工芸新聞「タタター」創刊号
紙と木
01/ 石井 直人「工藝のみえざる部分」
02-03/ 前田 崇治 「まっさらな白を求めて」
04-05/ 四釜 尚人 「惹かれるもの」
06-07/ 川合 優 「人と自然・香り」
08-09/ 武田 好史 「極私的『数寄』論」
10-11/ 石井 すみ子 「韓国の紙漉き 張紙房張 雨氏を訪ねて」
編集_石井すみ子
題字_石井直人
英訳_ベンジャー桂
アートディレクション・デザイン_前崎成一
2015.Apr