パッケージ
ロゴデザインを以前ご紹介しました、
うきはで、菜の花や蕎麦を栽培し菜種油やそば粉・乾麺を作られている農事組合法人「大春の里」。
菜種油・そば粉のパッケージデザインは、
昔ながらの安全安心な菜種油を次の世代に残していきたいということと、
菜種油をオリーブオイルのような感覚で、使ってほしいという狙いがあったので、
ロゴデザインと同様に、昔ながら・レトロといった印象を持たせながら、
今のエッセンスを入れて、料理や食事を大切だと考えている若い女性に届くように
デザインを仕上げています。
マークや書体もフリーハンドで全て作り上げている分、
クドくならない様に色合いやトーンを軽やかにしてバランスをとりました。
菜種は、温暖な地域で育つナナキシブという品種を、耳納連山と筑後川に育まれた肥沃な大地で栽培されています。
収穫した菜種は、昔ながらの圧力をかけ水と油の分離を利用して不純物を1週間ほどかけて取り除き、
油を搾り取る焙煎圧搾法をされる工場へお願いされています。
通常の油は化学薬品を使って、10時間ほどで油を搾りとるそうです。
薬品は手間がかからないので、その分コストがさげられるという訳です。
焙煎圧搾法で搾った菜種油には栄養分も豊富に含まれ、加熱しても比較的酸化しにくくなっていますし、
天ぷらを食べても胃もたれしませんでした。
蕎麦づくりについては、「春のいぶき」という春に穫れる品種を育てられています。
そば粉も時間をかけて石臼で引きでお願いしています。
大量に機械で引くと熱がでて味に影響するからです。油にしても粉にしても時間をかける理由があるんですね。
そば粉と菜種油でポッキーやシフォンケーキを作って頂いたのですが、
油の香ばしいさがあってシンプルだけど風味のある味わいでした。
天ぷらだけでない楽しみ方もあるので、沢山の方に知ってもらいたいと思っています。
この菜の春オイル・春そば粉のプロデュースをされ、販促も手がけられている田中美智子さんから、
先日新しい取引先が決まったとの嬉しい連絡が入ってきました。
当初僕たちが届けたいと考えていたようなお店だったので、その喜びを分かち合う事ができました。
福岡のうきはの道の駅や、久留米市内の東町農園、六本木のアークヒルズ内のVege marcheで取り扱われていますので、
ぜひよろしくお願いします!
プロデュース_田中美智子(株式会社トータルオフィス・タナカ)
ディレクション・デザイン_前崎成一
May 2013