記録写真|2014秋
10月26日と27日は、COLTRADAをあとにして蒜山耕藝へ。
蒜山耕藝の食卓である「くど」のオープンに向け、最終仕上げが急ピッチで進められていました。
ちょうどお米の収穫とも重なり毎日大忙しの蒜山耕藝ですが
くどのオープンやその後の運営、またサインやDMやパッケージなどのデザインと
話を詰めておくことも色々とあって、この時期に伺う事になりました。
くどの設計をされているようびの奈緒子さんともタイミングよく話ができたことも
有り難かったです。
今年はお米の収穫が想像以上に少なく、一般のお米の販売を中止する現実を突きつけられました。
でも、彼らはその事を全て受け止めすでに来年へ向かっていて、
僕の方が動揺してたようでその姿を頼もしく感じました。
良いときも悪いときもあって、そのことをどう捉え行動するかなんですね。
くどは、とてもいい雰囲気になっていました。
それは、自分たちの手で出来ることは出来るだけされているのですが、
設計や仕上がりをきちんとプロに頼まれていることで
甘くなり過ぎず、凛とした空気が生まれています。
この専門家との関わり方は、農業にも共通していて、
つくる事も大切、でも手を広げ過ぎず出来ない事はプロに頼む。
と何事も調和を大切に考えられています。
DIYの領域を越えて土壁をつくられたり、床をはったり、建具を作ったりされるのですが、
プロの手が要所に入り仕上がる様をぜひみて頂きたいと思います。
くどは何?とはっきり説明が出来ません。
「台所であり、加工場であり、お店でもあり、何より美味しいご飯を食べる私達の食卓である。」
とコピーを考えましたが、ゆらゆらとした存在は
くどに火が入り、人が集いうことで次第に形がはっきりしてくるのではないかと
ワクワクしています。
撮影_前崎成一
Oct. 2014