「籠」 日光土心
ギャラリー白田の企画で、日光土心の前田尚謙さんが
日本各地の名工を何度も訪ねもとめられた籠展が開催されます。
尚さんから、鹿児島のある名工にこれから会いに行く。
ただ、連絡の手段が手紙しかなく届いているか、訪ねる日に在宅かわからないと。。。
それでも籠へ向かわれる情熱を垣間見ました。
ものの売り買いだけではない、籠を通して作り手との対話を楽しまれている様子が
サイトに綴られていて感動。
思わず己の仕事のあり方を振り返ってしまいます。
今回は石井すみ子さんが、この展示会のために選ばれた紙と
日光土心から届いた書と写真とを、印刷条件に合わせてデザインさせていただきました。
紙は一般的に籠の写真を印刷するには不適切とみる紙ではあるのですが、
籠を伝える佇まいとしては最適なものです。
「何を伝えるか」によって使う素材は決まることを教えられました。
DMの中の文章が素敵なので、ここに記しておきます。
今は昔 その景色
山に暮らし 地と働く
草木は教え 手は作る
それを営み それを繋ぐ
今は昔 この記憶
緑豊かな日本では暮らしの知恵から生まれた道具が様々にある。
その中で植物を使い編み組みして作られる「籠」は、
地域により素材や作り方が異なり、用途に応じた種類は実に豊富である。
竹類、山葡萄、胡桃、板屋楓、あけび蔓、葛藤等、日本は素材に恵まれている。
太古より「籠」は人の暮らしに欠かせない道具であった。
それらを手に取ると遠い記憶に触れる瞬間がある。
日光土心 前田尚謙
「籠」 日光土心
2017年 4月29日(土・祝)- 5月14日(日)
5月8日、9日はお休みさせていただきます
午前11時 - 午後6時
在廊日/29日(土・祝)30日(日)
gallery白田
京都府船井郡京丹波町森山田7 電話: 0771-82-1782
書・写真_日光土心
デザイン_前崎成一
April. 2017