「くど」ネーミング・ロゴ・サイン
12月7日蒜山耕藝の食卓「くど」のオープニングパーティーに参加してきました。
蒜山耕藝の友人・知人がくど開きを祝いに遠くからも駆けつけ、
食事があり、くどづくりのクロストークがあり、演奏会がありと、
くどにとても素敵な火が灯りました。
蒜山耕藝のみなさんといつか食事をだせるようなことがしたいと
夢見ていたことがこんなに早くに実現してしまうなんてと驚いてしまいますが、
あの日の光景を思い出すとこのタイミングだったんだと心に落ちます。
くどつくりについて
くどの空間はほとんどを蒜山耕藝のみなさんがDIYで作られています。
プロの領域まで踏み込んであるのですが、
これだけのものを作るきっかけとなったのが「土」でした。
「建物の壁は土壁にできたらいいんだけど・・・」とという夢を語ったとき、
「できるよ」と背中を押してくれたプロがいいました。
この建物の空間提案や施工アドバイスをされた、木工房ようびの大島奈緒子さん、
そして、左官の佐治三津弘さんの一声によって「くど」づくりが進みはじめたそうです。
また、メインの食卓の机と椅子は大島正幸さんとスタッフさんによるもので、
テーブルに食事が並び、人が集うととても幸せな食卓になりました。
蒜山耕藝のものづくりの考えは、自分たちでできることも大切にし、
そうでいない部分は餅は餅屋で、きちんとプロにお願いをすることです。
それは建築も、農業も同じです。
この考えによって、くどの仕上がりはDIYの手垢がつきすぎず、
凛とした空気感が漂う空間になっています。
ネーミング・ロゴ・サインについて
このくどは、加工場として、物販やイベントを行う店舗として、
飲食スペースとして多機能につかう施設になるので、なかなか名前がつけられないでいました。
そこで、蒜山耕藝の裕治さんと出会った時に「かまどや火」をとても大切にしていることを思い出し、
台所空間ぜんたいを表す「くど」をご提案しました。
どんなところかも分かりづらいので、「台所であり加工場でありお店でもあり、何より私たちの食卓である。」
というコピーも添えています。
ロゴマークは、蒜山耕藝では素描をアイデンティティーとしているのですが、
ひとつ両手で水をすくうようなイメージの曲線を入れました。
「受け入れる・いただく・包み込む」ということをこの線の意味としています。
ロゴデザインに伴い、看板もデザインさせていただきました。
道路沿いはまた板(台所)で、玄関にはお皿(食卓)です。このまた板は奈緒子さんとのコラボレーションです。
また、くどの紹介カードでは、食卓風景を線画で描いたものをご提案しました。
最後に、くどには紙漉思考室の和紙が入っていて嬉しい藝のつながりができています。
蒜山耕藝の食卓「くど」ができたことで、メッセージがより強く届くようになると思います。
これからが本当に楽しみです。
「くど」 〒717-0513岡山県真庭市蒜山下和1418-2 TEL 0867-45-7145
オープン日はWEBでご確認ください。TIME:11:00〜17:00
○農繁期は、急にお休みを頂く事がありますので、ホームページをご確認ください。
○くどは、レストランやカフェではありません。農家の営みをお伝えする場所です。
まな板看板制作_木工房ようび 大島奈緒子
ディレクション・デザイン・コピー・イラスト_前崎成一
2014