大野城市の広報誌「まどかのふもと」
3月23日、大野城市の広報誌「まどかのふもと」が出来上がりました。
まさか、自分が生まれ育った大野城市に関わることになるとは。
故郷はベッドタウンと化して「何の魅力もない街だ」と人にも言っていたほど
背を向けていたのですが、中川たくまさんから大野城市の広報誌の仕事を一緒にしようと誘われ、
魅力を探るうちに気づけば片足突っ込むどころか、どっぷり浸かって宝探しに夢中になっていました。
たくまさんが、プランニング・編集をされていたこの広報誌は、
大野城市にぎわいづくり協議会準備室で2015年の9月ぐらいから話し合われていたもので、
今年に入り制作に動き出す段階からアートディレクターとして加わらせてもらいました。
協議会の愛称が必要だったので、市の担当者の方々とたくまさんと一緒に話し合いの中で
「まどかのふもと」と名付け、広報誌制作を進めながら一緒にロゴの制作も進めていくことに。
大野城市の宝を再発掘する冊子は、歴史や自然や人など大野城市の足元を照らし、
こんなに誇るものがあるまちだったんだと市民に気づきを与える情報誌です。
(実は、にぎわいづくり協議会への会員募集がお題でしたが、
ここまで大胆な切り口で編集しているところが面白いです。)
その今ある宝を編集し伝えるチームには、魅力的な面子が揃いました。
四王寺山を伝えるとき、たくまさんに尋ねられて頭に浮かんだのは「のぼろ」にエッセイを書かれている音成葉子さん。
そして写真は前から気になっていたいわいあやさん。彼女とは小中同じ学校であることが発覚し、
取材先でも過去の地元話に花が咲きました。
また、豆香洞コーヒーの後藤さんの取材には、「九州喫茶散歩」などコーヒーの本を出されている小坂章子さん。
須恵器については手の間やgreenz(福岡)のライティングなど手がける前田亜礼さん。
大野城市の民話を楽しく軽やかに描かれたのは、atodi.animationsの馬場通友さん。
ロゴデザインや表紙のイラスト、そして紙面のレイアウトではたくまさんと手分けしてデザインしていきましたが、
締め切りが迫る中最後の最後までみんなで良いものにしようと歩き回り、時には議論し作り上げていった疾走感と
胸の高鳴りが今でも心に残ります。
故郷を見直すチャンスを作ってくれ、たくさんの気づきを与えてくれたたくまさんはじめ、
関わった大野城市の方々に、心から感謝しています。
「まどかのふもと」のサイトも立ち上がっています。
これからの再発掘に期待したいと思います。
掘れ、惚れ、大野城!
企画・編集_中川たくま
アートディレクション_前崎成一
デザイン_中川たくま・前崎成一
撮影_いわいあや
執筆_音成葉子・小坂章子・前田亜礼
イラスト_馬場通友(P12,P13)・前崎成一(表紙,P9,P18,P19)
March.2016