長野県小谷村のむらのこし2
1月29日から3日間、再び長野県小谷村へ行ってきました。
長野へ発つ福岡空港で、信州まつもと空港の視界不良で当日便が欠航との知らせを受け
急遽8時間の列車の旅へと変更。午前中にでて大網へ着いたのは19時半ごろ。
ヘトヘトな体はちょっとした達成感に浸っていました。
むらのこしのプロジェクトは、1年目にアドバイザー瀧内さんと村のメンバーでまとめられた
「信頼関係づくりからはじめるむらのこし」というビジョンを、2年目に具現化していくということで加わり、
編集・ライティングをされる小谷さん、広告などのディレクションをされる田代さんと一緒にアドバイザーとして関わりました。
まずは、1回目の訪問でプロジェクトの名前を「むらのしるべ」とし、
読みものやウェブサイトを作り動かしながら、何のために伝え記していくのかを皆さんと一緒に問い続けてきています。
そもそもの長野県小谷村とのご縁は・・・
むらのこしのプロジェクトをメインで動かしている写真家の前田聡子さんと、
2014年に西村佳哲さんに誘っていただいた海士町の集いで出会ったことがきっかけとなり、
住んでいる小谷村大網の人や山に活かされる暮らしが好きで、ずっと残していきたい。
何とかしていきたい。という彼女の思いに動かされたのが始まりだと記憶しています。
むらのしるべとは、村「おこし」ではなく村「のこし」のために何ができるのかを考えるものです。
むらの暮らしをのこしていくということは、環境、インフラ、仕事、生活、教育、伝統行事など様々な問題に直面します。
ハートフルに自然は良いとか昔ながらの知恵は素晴らしいと、レジャー感覚でいると到底思いもつかない厳しさです。
でも、そんなハードルもむらのしるべの人々だと越えられてしまうのかなとも思ってしまう明るさがあります。
このプロジェクトは、大網・姫川の人々の生きる様(営み)そのものであり、
その生きる足跡を残し次につないでいくものだと思っています。
昔は良かったと懐古するものではなく、自然に学んだ先人たちの生きた知恵を受け継ぎながら、
これから先も幸せなむらの暮らしが続くよう知恵を絞ってアップデートしていく取り組みは、
この混沌とした時代の道標になるのかもしれないと期待しています。
長野県小谷村 大網・姫川「むらのしるべ」
アドバイス・ディレクション_前崎成一
2015-2016